早いものであっという間に一週間が経過してしまいましたが、先週の土曜日に奈良市の東大寺にて、千僧法要というものに出座してきました。
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こちらは全日本仏教青年会による主催で、正式名称は「仏法興隆 花まつり千僧法要 〜統合の祈り 世界平和 すべての安穏のために〜」と言います。
宗派を超えて400人を超える僧侶が一同に会するという、自分史上最大の大法要でした。

しかも東大寺大仏殿にて、なんと夢の全堂木柾師を拝命‼︎

僕より上手い人に頼めばいいじゃないですか!って最初は断りました。
しかし、いや待てよ、せっかくこんな貴重な体験をさせてもらうのに、断るのはバカだと思って引き受けました。結果的に人生の思い出に残る法要となりました。勇気を出して引き受けて良かった。

ところが困ったことに、曹洞宗の担当である般若心經の木柾も叩かなければいけません。
全出仕僧の会議が行われている隣りの部屋で、曹洞宗の太鼓担当の方と、調子の速さ、止め方等の打ち合わせを入念に。

それから、観音偈(世尊偈)の止め方も、日蓮宗は他宗と違うらしい。
しかし、観音偈の担当は日蓮宗だったため、こちらは日蓮宗の方式に合わせてもらうことで合意。

こちらは法要の主旨、流れを説明する伊東政浩上人。
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他宗の方も順番に所作の注意、統一をなさっていましたが、わたくしと曹洞宗の太鼓担当、発音担当の方と3人だけ先に大仏殿へ昇堂。
場所や、入り方のタイミング等のリハーサルを終え、式衆の入堂を待ちます。

いよいよ式衆が入ってきます。
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それはそれは壮観です。
400人の行列。
ホラ貝がいくつあっただろう。それに日蓮宗のうちわ太鼓と。
言葉では説明のできない感動がありました。
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当たり前ですが、出仕僧の写真撮影は禁止です。
この辺の写真は伊東政浩上人のfacebookから頂いたものです。

式衆の昇堂完了。
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左手前の白の修法衣を着ているのがわたくしです。
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左端にわたくしの衣がちょびっと写り込んでいますが、とにかく特等席であることはお判りいただけるかと思います。

肝心の法要ですが。

わたくし的には上出来でしたが、堂宇が広過ぎるために木柾の音が乱反射して、大仏殿の後ろ側にいた人には木柾の音がいくつもたくさん聞こえて、どこを読んでいるのか判りにくかったそうな。

まあ、でも、懸案の般若心經も上手くいったし、自我偈呪陀羅も自分なりに失敗せずに叩けたかな。
とにかくホッとしました。

なお、この件を受けて今行堂でわたくしが全木を狙っているのではないかと邪推なさる方からの質問をかなり多数いただきましたが、決してそのようなことはないとここでお断りしておきます。

そうこうしながら、無事に法要は終了。
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最後に中門というところで出仕僧400人全員で記念撮影。

下記に、主催者である全日本仏教青年会 理事長 伊東政浩上人による、出仕僧に対するお礼の挨拶を引用させていただきます。

『土曜日の御多忙の中、御参加くださいました皆様方に於かれましては誠にありがとうごさいました!主催者として厚く御礼申し上げます。

お陰様で好天に恵まれ、土曜日ということで参拝者 観光の方々も多く、活気ある僧俗一体の法要を厳修できました。

超宗派で行う法要ではおそらく現代の日本ではもっとも大きな法要の一つであるこの千僧法要が日本を代表する世界遺産寺院で営むことができるのは東大寺様をはじめ、南都二六会の皆様、支援の会様、奈良の仏教関係の皆様の寛大な御理解があってこそと深く感謝申し上げます。

超宗派とは文字通り宗派を超えるということですが、今回の法要のタイトルにも書いてあるこの「統合」とは「相異なる個性、大切にしているものを大いに尊重し、それでいて和やかで絆の深い 纏まりのある姿」をいいます。

宗教や宗派のみならず人種、戦争、人間関係の壁を超えるにはこの「統合」の思想が非常に重要で、恒久平和を目指すに一人一人の心がいかに大事であるかということです。

超宗派で行うこの千僧法要はまさに「統合の祈り」「平和の象徴」であり、これからも相手を敬う「合掌の精神」を広めていくために我々もさらなる精進をしなければならないと思いました。

一般の方は上がることが出来ない蓮華座にて法要導師として大仏様と相対し、仰ぎ見ると日本の仏教、日本国の隆盛や負の歴史がのし掛かかってくるような重圧な思いがいたしましたが、「どうか世界中で起こる天災 人災による横死の魂、法界万霊の苦を除き、安穏にお導きくださり、また近代に於いて宗教に対する誤解も含め、観光が目的で神仏の御前で拝礼もしなくなってしまうほど、無宗教者が多くなってしまったこの日本ですが、四苦八苦(苦しみの真理)の中で、皆一生懸命 生きております。大慈悲にて今後ともお導きくださいます様どうぞ宜しくお願い申し上げます。」という気持ちで御回向また世界平和祈願をさせていただきました。

それにしても東大寺様で導師を務める「ご縁」をいただけるとは。。もう「感謝」の二文字では表現できません。「大慈大悲御報恩謝徳」です!

ちなみに当日は、東映 手塚治虫の「ブッダ2〜終わりなき旅〜」の収録があり、千僧法要の模様はDVDチャプターの特典映像に組み込まれる予定となっております。ぜひ!見てください!

皆様!本当にお疲れ様でございました!』
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ちなみにこの『ブッダ2』のために短い映像の撮影ですが、これがまたなんとも恥ずかしかった。
お坊さんが400人で『ブッダ、2(ツー)〜』と叫びながらピースサインをする、という、なんとも非日常なシーンだったため、それはもう観光客の皆様も爆笑。
別に悪いことをしているわけではありませんが、かなり恥ずかしかった。

それから、とにかく写真を撮られましたね。
時は今まさにゴールデンウィークの始まり。修学旅行生を含む、観光客の人数の多さはすごかった。

観光客の人数もすごかったのですが、それに負けないくらい坊さんもいますから、そりゃあもう皆様、とにかく写真を撮られるわけです。
わたくしも先発で舞台の上にいましたから、道中でも、舞台の上でもとにかく写真を撮られました。
おそらく、人生で撮影された写真数に匹敵するくらい、たった2時間で撮られたような気がします。

集合写真のアップです。
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中央、大導師の伊東上人のちょっと後ろに黒居士衣の尼僧さんがふたりいて、髪が短い方が嫁で、その斜め右後方にいるヒゲ面がわたくしです。

嫁の目から見た東大寺千僧法要のレポートはこちら。どうぞご一読ください。

スケジュール的に許されるのであれば、また来年も出仕してみたいと思いました。
関係各位、本当にお疲れさまでした。