1.どことなくカラダの一部に違和感がある。

2.病院に行って診断してもらう。

3.診断が下され、病名をいただく。

4.晴れて、立派な病人が誕生する。

普通こういう順序を経て病人が作られていくわけですが。
2ヶ月くらい前からくどくどと足の痛みを書き綴っていましたが、わたくし面倒くさがりのため病院には行ってません。
上記の順序では1.で止まっているのです。

恐ろしいことに、1.だろうと4.だろうと症状としては全く同じなのに、世間というものは1.の段階の痛みは気のせいであり、4.の段階で初めて病人であると認定するのです。

そうこうしているうちに痛みもだいぶ和らいできました。
今では、左足を軸足にした回転系の蹴りができない程度で、そこそこ走れるし、ジャンプもできる。階段を走って降りることもできます。

ただし、思いのほか長引いた。
まさかここまで回復するのに2カ月も要するとは。

振り返ってみると、おそらくこれは靭帯の損傷、もしくは断裂なのでしょう。

今更ながら、ちょっと失敗したなと思います。

病院に行っておけばよかった。
病院に行って【 靭帯断裂 】との診断名を頂戴しておけばよかった。

そしたら、この【 靭帯断裂 】という無敵の印籠は、いたるところで効果を発揮したであろう。

怪我をして約5週間、わたくしは不本意ながら椅子に座って指導しておりました。
こんなときにタイミング悪く、他流派の方の出稽古とかがあるんです。
しどろもどろになりながら
『いや、あの、ちょっと膝を痛めたみたいで、いや、普段から椅子に座って指導してるわけじゃないですよ、今だけですからね、ほんと、今だけなんです』
などと言い訳していました。

膝を痛めた、とひとことで言っても、その痛みの深刻さは主観的であり、他人には伝わらない。

ところが、
『いや、現在わたくし【 靭帯断裂 】してまして』
と言えばどうだろう。

そりゃあ大変ですね、とみんないたわってくださるでしょうよ。

そんな病名を持たないわたくし、きっと自分の道場生にすらをも、いつまで椅子に座って指導してるんだよ、などと内心では思われていたかもしれません。

しかし、もしわたくしが素直に病院に行って、ありがたい病名を頂戴していたなら
『本部長はいま【 靭帯断裂 】だから仕方ない』
と、みんな納得してくれただろうに。

ああ、やっぱり病院に行っておけばよかった。
そして一人前の病人になっておけばよかった。

【 靭帯断裂 】という言葉の効力はそれだけにとどまりません。

大会の審判要請を断る口実にもなるし、はたまた電車の優先座席にも座れる。
あ。そういえば、通院の保険も下りたなぁ。

病名をいただく効果がこんなにあるなんて、と、ほぼ完治してから気がついた次第です。
今更ながら、病院に行っておけばよかったわい。
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先週末に白蓮会館福岡道場にて行われた福地兄弟・児平匠・田中達也セミナー終了後の集合写真。