内藤貴継支部長が取り入れているトレーニング方法・山道ラン二ング。
そのトレーニング方法とは、佐賀市の北にある金立山を、ただ走って登る、というものです。


わたくしも現役時代、何度かこの山には登りました。わたくしと入れ替わるように嫁が試合に出場するようになり、その試合前にもよく2人で登りました。道場の小学生がウチに泊まりに来た時などにも連れて行きました。

いわばお馴染みの山。

しかし、山は歩いて登るもの。
走って登ったことはなかった。

それを内藤支部長は走って登ります。

わたくしの過去の経験上、弘学館高校の上の金立神社中宮から上宮を通って頂上の奥宮まで、参道を歩いて登ると1時間半ちょいかかります。

内藤支部長は、ちょこっとルートは違うものの、それを走って30分で登る。

きっと、相当キツいに違いない。

内藤支部長に誘われて、今までいろんな道場生その他格闘技関係者が金立山ランニング(通称:山ラン)に挑戦していました。

きっと、相当キツいに違いない。

それがキツいということくらい想像つきます。
だって、わたくしだって金立山には何回も登ったもん。
そんな自負もあったのでしょう。


で、今週は福地将人選手が出稽古に来ているわけですよ。
木曜日がだいたい恒例で内藤支部長の山ランの日だということは知っていました。

そして、わたくしはたまたま木曜日の日中に仕事が入っていなかった。

つい、
『オレも山ラン、付き合うよ』
なんてことを言ってしまったのです。

ああ、一緒に走るなんて軽率なことを言わなきゃよかった。

歩いて登ったことがあるから、
走って登ることがキツいだろうことは想像つきました。

しかし、それがどれぐらいキツいのか全く想像を超えていました。


スプリントですわ。


完全なスプリント。


走り始めた時に
『大野さん、もちょっとゆっくりのペースがいいですよ』
と内藤支部長に言われ、いやいや、なんぼなんでもこのペースは遅すぎないかい?とか思ってましたが、わずか2分後、
『ふっ、ふっ、はっ、はっ』
の4拍呼吸ができなくなり、30分で登ると言われるコース、わたくしは6分後に脱落。
田中徳晃拳士はわざわざペースを落としてわたくしに合わせてくれるのですが、歩く姿を見せたくなくて
『オレに構わず行ってくれ!』
となんかの映画のセリフのようなことを言って諦めて歩き始めました。

このコースは序盤が特に急な坂だということでしたが、普通のロードワークと違うところは、あまりにも坂が急すぎて、歩いたところで呼吸が全く戻らないところ。

10分くらい歩きました。

福地選手、内藤支部長、田中拳士の姿なんてすっかり見えません。

ちなみに内藤支部長は、自分と将人選手の分の水の2リットルペットボトルを2本。
田中拳士は、自分とわたくしの分の水を同じく2本。
要するに2人は4kgの水をリュックに入れて走ってます。

わたくしは携帯だけ。

それでも走れない。

アタマの中は軍歌『歩兵の本領』が鳴り響きます。


♪アルプス山を踏破せし〜


いやいやいや。
標高500mの金立山を手ぶらでも踏破できない。

だってさ、20kgの荷物をからって山を走るのだろう?
しかも戦時中なんて、自分の荷物以外に、さらに友軍の傷痍兵を担いでやったりして、山から山へと移動していたんだろう?

♪嗚呼 勇ましの我が兵科〜

いや、おれは、勇ましくない。

ああ、自分には陸軍はムリだ。


そんなことを考えながら15分が経過しました。
内藤支部長によると、このコースはだいたい30分で走れるらしいので、彼らは今ごろ半分くらいのところを走っているのだろうか。

ならば、10分歩いたわたくしは、まだ4分の1くらいの地点なのか。

おそろしい。

やる前は、心のどこかで
『さすが本部長、普通に30分で走れますね』
とか言われるんじゃないだろうかと期待してましたが、このままじゃ1時間かかる。

走らなきゃ、と意を決して走ります。

で、6歩くらい走って、どうにもツラすぎてまた歩く。

あのカーブまで走ろう、と思って走る。
また歩く。

なるべく急な坂は歩いて、少しでも緩やかだなぁと思ったら走る。


とりあえず止まらなけりゃいつかは着くもの。

そんなこんなで39分で山頂まで到着。

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内藤支部長いわく、これでもけっこう速い
方らしい。

そうか。ちょっと安心した。


山頂の写真です。
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カメラのレンズが汗で曇ってます。

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今回学んだこと。

1.山ランには格闘技に必要なものが全部詰まっている。

2.やってみなきゃ語れない。


の2点です。

まず1.ですが、30分という中長期持久力、坂道ダッシュ的なスピードと瞬発力、急な心拍数上昇、あと、途中でやめたくなる葛藤との戦い。

まさにこれは【 自主トレの王 】だぜ。



次に2です。
言うまでもなく、想像と実際は違った。
マジ、きつかった。

もし、わたくしに現役時代の体力があったとしても、絶対完走できてません。途中で歩いてます。
それくらいキツかった。
欲を言えば、現役時代の自主トレのメニューに取り入れたかった。

こんなに素晴らしいトレーニング方法があるなんて。
なにはともあれ、やってみなきゃわからない。





終わって水浴びする図。
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ランニングで消費したカロリーを急いで摂取する図。
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今の気持ちでは、毎週やりたい。
今、だけかもですが。