人知れず定期的に開催しております【 勝嚴寺大學 】ですが、氣學講座を修了した方々を対象に、修學旅行をすることがあります。
4月14日(日)実に6〜7年ぶりに、その修學旅行を実施しました。


修学旅行といえば子供ためのエンターテイメントというイメージが強いと思いますが、そもそも修學のための実地体験であり、座学では学ぶことのできない、実際にその空間に立つことによって得られる歴史的な臨場感を体験することが目的です。
特に、我が勝嚴寺大學は、東洋思想(氣學・佛教・神道・日本古代史)への理解を深めるために開講しております。
当然ながら修學旅行ですから、主に地元の各霊跡を巡拝します。

【 行程 】
8:30  勝嚴寺出発
11:00 馬見原夫婦岩・明神の本
12:00 上色見熊野座神社
13:30 昼食
15:00 天岩戸神社
17:00   現地出発
20:00 勝嚴寺帰着

こんな感じでした。

我々が最初に向かったのは、熊本県上益城郡山都町(旧蘇陽町)馬見原にある夫婦岩。
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ま、本当のことを言うとここが目的地ではなく、真の目的地はここから川に降りた辺り。
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この清流が最初の目的地『明神の本』。
黄泉の国から戻ってきた伊邪那岐がここで沐浴して身を清めたと言われている場所で、いわゆる我が国に於ける『水垢離』『水行』文化の発祥の地とも言えます。
日蓮宗修法師ならば是非ともこちらの浄水はいただきたいもの。
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ところがご覧の通り、ここには観光客なんてほとんどいない。
完全なる貸し切り状態で我々も身を清めます。
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この一帯が神域とされており、周辺には『生目神社』『加藤神社』というふたつの社がありました。

続いて訪れたのは、馬見原から車で30分ほど走ったところにある『上色見熊野座神社』。
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上色見熊野座神社は『かみしきみ くまの います じんじゃ』と読みます。
一の鳥居の目の前には上色見郵便局があることからわかるように、上色見とはこの一帯の地名です。
座と書いて『います』と訓読みさせるというのは相当に古い名前かと推測されます。

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ここの神社はネット上で

『死ぬまでに行きたい世界の絶景』
『まるで異界への入口』
熊本の美しいパワスポ
『日本最大級のSNS映え』

などと評される話題の神域です。
興味がある方は検索なさってみてください。
プロの写真家の息を飲むような美しい写真に皆様もきっと魅了されるでしょう。

このブログでは素人の我々が携帯のカメラで撮影した写真で勘弁してください。
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まず、この参道の美しさ!
昭和40年代に寄進されたとみられる灯籠の数は約200ほど。これが道の両側に整然と並んで、かといって自然との調和を失わず結界を作っています。
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参道の脇にはこのような御神石が。


神殿に参拝した後、そのまま左手からさらに上に登る新しい歩道があります。
そこを登っていくと、山頂付近にこんな穴があります。
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遠くから見ると大きさがわかりませんが、近づくと度肝を抜かれる迫力。縦横それぞれ10mはあろうか。
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ここは穿戸岩(うげといわ)と言われ、健磐竜命の従者鬼八法師が蹴破ったとの伝説があります。
この大風穴は、ネットで話題になっている通り、まさに異世界へ通じる門ではないかと感じさせられる巨大さ。
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そうそう。ここは天の岩戸のすぐそばにある天安河原(この直後に行くんですけど)の雰囲気にどこか似てる。
ただ、山頂なので湿度は感じず、ただ風の吹き抜ける清々しさがあります。

おそらくこの風穴の、穴そのものが御神体ではなかろうか。
だとすれば、我々が肉体を持ったまま御神体に入れるという極めて貴重な体験ができる場所ではなかろうか。

一般的には、やはり岩に空いた穴ですから『困難の突破』のご利益があるなどと言われてるんだとか。


名残を惜しみながら下に下りた時、駐車場で待っていたのは
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わたくしと日蓮宗大荒行堂初行の同期、蘇陽町長久寺の山本剛典上人。

こんな偶然もあるのかと驚いておりましたが、前日わたくしのFacebookの投稿をご覧になっていたらしく、仕事の帰りしな、ひょっとして今頃ちょうど熊野座神社にいるんじゃないかなぁと思って通ったら、果たしてバッタリ遭遇、そのまま駐車場で待っててくれてたのだそうです。すごい確率で再会できました。

山本上人のお寺は、最初に訪れた夫婦岩から徒歩で行ける距離で、まさしく初行の帰山式はあの辺りから行列してお寺に歩いて帰ってきたものです。

地元の山本上人、この上色見熊野座神社についてもそこそこ詳しく、つい数年前までは誰も参拝者なんていない、現代社会から隔絶された山奥のただの神社だったのが、ここ数年のSNSの勃興により話題となり、爆発的に参拝者が増えたそうな。
つい数年前までは、通り沿いに看板もなければ、当然駐車場もなかった。全て最近のことらしいです。

我々が訪れた時も、雨ではありましたが日曜日なだけあって、わずか1時間で我々の他に40人くらいはすれ違ったかな。

今から50年前、昭和40年代にたくさんの灯籠が寄進され、おそらく当時は氏子の皆様が金銭を惜しまずにこの神社を盛り上げようとご尽力なさった。
それが50年の時を経て、平成から令和に変わる今の時代に人々の前にお出ましになったのでしょうか。

神様の1日は、当然ながら我々人間の1日とは違う。
我々人間は24時間のうちの約4分の1を睡眠に充て、だいたい18時間活動しますが、神様も休眠期と活動期があると聞いたことがあります。
神様も休眠期には人に会いたくない。

それがまさに今、上色見の熊野の神様は数十年の眠りから覚めて、満を持して人々の前に現れたのではないか、そんな気がします。

だって、この上色見熊野座神社、さほど大きくない神社ながら、他の絶対に及ばぬふたつの強みを持っている。

ひとつは、圧倒的な参道の美しさ。

もうひとつは、他の神社にあり得ない大風穴。

どっちかひとつでも充分観光客は集められます。
それなのに、これまで世間にほとんど知られることなく現代まできた。そして今のブーム。
ということは、神様の強い意思でこれまで人を寄せ付けなかったのだとしか思えません。

このブログを読んで興味を持たれた方はぜひ上色見熊野座神社にお詣りなさってください。
ただし観光ではなく、あくまで参詣に。
いくら美しい景色でも、写真を撮るのは帰路道中だけで。
神様に献上するわけですから御賽銭は投げない。
そして、境内の保全のためにできる限り多くの財施をお願い致します(その2に続く)。





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