7年前、わたくしが最後の荒行に入る前の健康診断で人生初の胃カメラを飲みました。

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それはそれは、衝撃的でした。

毎年会社の健康診断を受けているのですが、なんと今年は、その恐れていた胃カメラが含まれている。

しかし、なんと言っても今回は人生で2回目であり、初めてではない。1度経験していることは強みである。恐れることはない。

決して強がりではなく、どっかで本当にそう思っていたのでしょう。
7年という長い時間が、あの日の嫌な記憶を和らげ、恐怖を遠ざけてくれました。


言葉を変えれば、油断していたとか、舐めていたとか、そんな感じだったのかもしれません。

この7年という間に江口病院(かかりつけの病院)は移転しました。
もちろん建物も全く違うし、前回優しく対応してくださった元道場生のお母さんもいない。


いろんな感情が交差する中で、他の健康診断を受けます。そして、最後に胃カメラです。


かなり待たされた後、名前を呼ばれます。

口に含むタイプの麻酔を5分間、それとスプレーで噴霧するタイプのものと、ダブルでしてもらいました。

とにかくこの麻酔が大事だろう。
この麻酔が甘いと、きっと後で地獄を見る。

そう思って含むタイプの麻酔を、咽喉を開いて、できるだけ深い部分に触れるように、かと言って飲み込まないように気をつけて5分間を待ちました。
5分後、看護師さんが戻ってきて
『終わりでーす。麻酔は吐き出しても、飲んでもいいですよ』
と言われました。
え?飲んでもいいの?
とちょっとびっくり。
そりゃ、飲んだ方が喉の奥も全て麻酔に触れるから、胃カメラのことを考えたら飲み込んだ方がよかろう。

えい!と飲み込みました。

部屋を移動します。
ベッドから立ち上がった瞬間、強い吐き気。

そういえば前回も猛烈な吐き気あったな。
でも、なんとかなる。

自分に何度も言い聞かせて隣の部屋に入りました。

スタッフは男性が2名。
枕にはビニールがかけられ、さらに吐いてもいいようにトレーが置いてありました。

大丈夫ですぼく初めてじゃないんで。

場慣れしてるオーラを無理やり醸し出しながら、促されるままベッドに横になり、口に噛めないようにするプラスチック?製の猿ぐつわみたいなのをはめこまれ、いよいよ胃カメラです。

目を瞑りました。

いま何が起きているのか、知りたい気持ちもあります。
でも知らない方がおそらく早く時間は過ぎる。そう思って目の前の景色を全て見ないことにします。

『はい。じゃあ行きますよー』
と言われ、あの忌まわしき異物が口内に侵入してきました。

最初は意外に大丈夫でしたが、ある地点を過ぎた時に突然えづいて
『こおおおおおおおおおおおおお』
と吐き出そうとしました。

検査技師は大槻教授に似た感じの無愛想な人で
『ほら、動かない!』
と怒られました。

いや。それを自分の意思で制御できるんならそうしますよ。
でもこれ、反射ですからね。そこを責めないでほしい。

その後、もう1度チャレンジ。

そしたらさらにえづいて
『こおおおおおおおおおおおおおおお!!』
と、今度は無意識に脚まで動きました。

そしたら大槻教授から
『おい動いたらダメだ!大惨事になるぞ!』

とかなり強い口調で怒鳴られました。

そうですか。そうですか。
きっとこの人は宗教嫌いで、祈禱とか鑑定をするわたくしのことが嫌いなんだ。そう思って悲しくなりました。

かなりの時間が経過しました。

『はーい。いま半分まで来ましたー』

この言葉もこたえた。
だって、もう終わると思ってたんだもん。
しかし、どんな嫌な時間でも必ず終わる。
ようやく胃カメラが引き抜かれ、果たして自由と自我と生命が戻ってきました。

『それでは担当医師から所見および説明があります。隣の部屋にどうぞ』
といわれ、隣に行ってみたらさっきの大槻教授が座っています。

ああ、この人は医者だったのかと少し恨めしく説明を聞きました。若干の逆流性食道炎があるものの、そのほかは問題なしとのことでした。

前回経験して、今回と比較してみて、前回よりは遥かにマシでした。やはり、今回も確かに苦しかったけども、だいたいこんな感じであるということを知っているのと知らないのとではその差は大きい。
とはいえ、数年はやりたくない。
わたくしがもし荒行に再び入るなら、必ず胃カメラの検査が義務つけられています。大袈裟でなく、それがイヤだから荒行入るのをためらうレベルです。

次はいつになることやら。

現時点では、最短で令和5年かな?

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今月、岩手県から佐賀に来られたご家族と素敵なご縁があって、ご覧のような宮澤賢治グッズをたくさんいただきました。

『山猫軒』。

ほら、いわゆる注文の多い料理店の本当の名前。嫁と僕とそれぞれ一枚ずつこのTシャツをいただきました。


『ポラーノの広場』。

この話の中に登場する
ぼくはきっとできるとおもう。 なぜならぼくらがそれをいまかんがえているのだから
という一節を、会社の新社屋の看板の裏にコッソリと忍ばせております。
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お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

今回わたくしが胃カメラを飲んだ江口病院の北隣です。どうぞよろしくお願い申し上げます。